Lovers Rock
レゲエ / ラヴァーズロックのリズムを取り入れ、
平和を歌ったピースフルな楽曲。
2017/9/23 out
(収録曲)1.Lovers Rock
[ライナーノーツ] 文:Hiroaki kusano
ここ数年、夏になると東京の南にある島々へ行くのが習慣になっていました。
島の町中、浜辺も人が少なく、澄んだ綺麗な海と真っ白な浜辺が広がり、海沿いの道には、スピーカーを外へ垂らしたカフェが見える。そこから流れてくるラヴァーズ・ロックに耳を澄ましながら、海水に一人身体を浸していると、どれだけ普段、身体や心を無意味に使っているのか、俯瞰して自分の姿を見ているような気分になっていきます。
シャツを脱いで、自転車に乗って浜辺から浜辺へ移動する。iPhoneから流す音楽も自然と深刻なものは避け、ニューオリンズの軽快なリズムを持つ音楽やアフリカのレゲエ・ミュージック等、ほがらかなものだけをかけていました。
陽が沈み、真っ暗な夜空に浮かぶ星々を眺めながら、限りなくつづく空と時間に、頭の中がよろこびで満たされる。たくさんの意味や言葉で心を埋め立てると、子供の時のような純粋な視点は次第になくなってしまう。人間の生活上で必要な金銭や身の振り方というのは存在するけれども、それのみを目的として生きることはむなしい。本当に自分にとって大切なものは何なのか。時間を経ても変わらない純粋な核のようなものと、その自分の中の大切なものを守るために新しく育ててゆこうとする種がある。
置かれている環境や状況から一歩離れてみて、両手を空っぽにした後で残るもの、それが本来の自分の姿なのでしょう。
小さなことに一喜一憂するちっぽけな存在である人間に対して、海も夜空も、限りなく無関心で優しい。その無関心な優しさに心を開きながら、素朴な生活の喜びの供として音楽が頭の中で流れてくる。
そういう瞬間を切り取った一枚の写真のように曲が響いたらいいなと思っています。
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[Lovers Rock] lyric
(Chorus)
We are walking in the ray.
It’s beautiful silence & mellow scene we have never seen.
I’m thinking of you.
We can’t leave this place. I`ll never change.
Because your eyes talk to me.
大きく心を開くあなたの言葉は飛び立つ鳥のよう
すれ違ういざこざの中では平和はいつも つかの間の幻
悲しいニュースも今日は心を捕らえきれない
We are walking in the ray.
It’s beautiful silence & mellow scene we have never seen.
I’m thinking of you.
We can’t leave this place. I`ll never change.
Because your eyes talk to me.
頭に浮かぶメロディ 澄んだその音
絶望よりも深く
失うことでしか気づかない人の無力さ 懐かしい響き
古い皮膚がはがれて太陽が目を覚ましてゆく
We are walking in the ray.
It’s beautiful silence & mellow scene we have never seen.
I’m thinking of you.
We can’t leave this place. I`ll never change.
Because your eyes talk to me.
(意訳)
僕等は光の中を歩いている
それは今まで見たことのない
美しい静けさと、優しく豊かな光景
あなたのことを考えている
僕等はこの場所を離れることができない
僕は決して変わらないだろう
何故なら、あなたの目が僕に語りかけているからだ