自分はまったく門外漢なのだけど、能の「八島」を初めて鑑賞。
物語のはじまりから、歌でいうところの大サビ・盛り上がりまでの流れを見ながら、作者の世阿弥が花伝書の中で触れていた
「序破急(=起承転結)」という言葉をおぼろげに思いました。
音響的には物語の進行に沿って、鼓や笛と、合いの手の掛け声(「いよおっ」)が激しくなっていく。発せられる台詞そのものは現代語ではないので、言葉の意味より先に、自然と演者の声質・声の太さのほうに興味がいってしまう。
演者の発声の練習量と実践の経験量を想像しながらお経のように聴き入る。物語の内容は、源義経の最期が当時の人にどれだけ同情されていたかを感じさせるものでした。
物語に付随する興味深い解説があったので、下記に引用。
こういう世界観も面白いなあと思いました。
〇演目事典:八島
http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_019.html