The view

 

Lou reed “The view”

ルー・リードの遺作になったメタリカとの共作アルバム、「LULU」(2011)を今頃になって聴いた。

「LULU」とは、演出家ロバート・ウィルソンの舞台公演のための作品で、原作は劇作家フランク・ヴェーデキントの戯曲「地震」(1895)と「パンドラの箱」(1904)。この戯曲は不道徳で欲望をむき出しにする女・ルルと、ルルを取り巻く人々の視点が描かれている。


ルー・リードは、エドガー・アラン・ポー等、文学を題材にした作品を作ったり、近年では楽曲というより、サウンドをバックにして詩の朗読をしているような曲が多い。

彼が60年代に率いていたグループ、ベルベットアンダーグラウンドの音楽は現在までに沢山のミュージシャンに影響を与えてきた。

チェコで、民主化をすすめるビロード革命が起きた際、その中心人物達が心の拠り所としてベルベットアンダーグラウンドの曲を演奏したり、レコードを聴いていたという話がある。

音楽は人の行動を勇気づける。

彼の魅力的なところは、都市部の裏路地に住む人々の生活を描いていたり、人の心理、根源的な悪を描けるところ。ボードレールの詩のように。彼の音楽は言葉がとても大切な要素になっている。
——————————————————————————

「The view」 lyric: Lou Reed

(日本語訳)

私は様々な声のコーラス
人を惹きつけるものを 自分の前に出現させる
あなたを魅惑しておきながら突き飛ばす
心の そして血と意味のなせる業

ほとんどの現実につきものの冷酷さは
若者が 早急に克服しなくてはならない難題
罪悪感や後悔なんかに割いている時間などまったくない
感情に基づいた後悔なんかに

私は真実 美
あなたに神聖な境界線を踏み越えさせるもの
私にモラルはない
私を安っぽいと思う人もいる
傷心の正常さや 愛の純粋さを
軽蔑する人間

けれど私は若さを
生まれたばかりの天使を崇拝する
それはわずかな欲望の上に座っている
それ以外のものは全て 私を退屈させる

あなたが自分を終わらすのが見たい
理性の活発な動きをあきらめるのが見たい
床に引き倒し 棺の中で魂を震えさせたい
財産のように あなたが貯め込んできた
あらゆる意味を疑わせたい

そう それを投げ捨ててしまえばいい
私はルーツであり 進化であり
侵略者であり 板切れである
これら10の物語

苦痛と邪悪には居場所があり
こうして私のすぐそばにじっと座っている
それらをあなたが差し出さなければならない黄金に
仕えるものとして提供しよう

Posted in

コメントを残す