賢者のことばを探すのはエメラルドを探すより難しい。
しかし、目立たない粉ひき職人のところにあったりするものなのだ。
(紀元前2400年、プタハヘテプの教訓)
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もし人を裁けば、やがて自分が裁かれるだろう。
あなたが人を裁くやりかたで、今度は人があなたを裁くだろう。
あなたが使う物指しは、あなたを計るための物指しになるだろう。
兄弟の目の中にある藁をなぜ気にしているのか。
そのくせあなたは、自分の目の中の材木を気にしていない。
そんなあなたが、「兄弟よ、目から藁を出してやろう」などと、
どうして言えるのか。
肝心なものは、自分の目の中の材木なのだ。
あなたの見方は歪んでいる。
まず自分の目から材木を取り除けなさい。
そうすればはっきり見えるようになり、
兄弟の目から藁を取り除けることもできるだろう。
(マタイ福音書)
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だから見据えよ、常に。
人たることのはかなさと、取るに足りなさを。
昨日は粘液の一滴。
明日は灰殻、あるいは骸骨。
この時のたまゆらを自然と調和して過ごそうではないか。
そして機嫌よくきみの旅を終えようではないか。
オリーブの実が熟して落ちる時、生んでくれた大地を祝福し、
そして育ててくれた樹に恵みを返すように。
(マルクス・アウレリウス)
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