間もなく上映が終わるというので、スライ・ストーンを扱ったドキュメンタリーと、ジェームス・ブラウンの映画を観に行きました。
どちらも伝説的なミュージシャンなのですが、やっぱり心にくるのは、普通の人と変わらない部分、色んな過去の困難を乗り越えた現在も、
「Sly stone makes music everyday」
(スライ・ストーンは今も毎日音楽を作り続けている)のくだりでした。
ジェームス・ブラウンの映画はプロデュースがローリングストーンズのミック・ジャガーという事で、映画内にストーンズも少し出てくるのですが、ものすごくジェームス・ブラウンをリスペクトしてたのが、作品からもよくわかりました。
面白いのが、流れる音楽に合わせて、観ているこちらの身体が自然に動いていくんですよね。それをファンクやソウルという言い方をしてるんだけど、
かなり大所帯のメンバーが人力で織り成すリズムが重なり合って、とても人体に気持ちの良い一体感が生まれるという事。
これは、色んなことに通じる気がします。様々なノウハウ本やビジネス書で語られる内容に目を通してみると、そこから人間性が抜け落ちていたり、答えのないものに答えを導きだそうとしていたり、という事を時々感じるのですが、本来身体や心が喜ぶものって、自分の身体や心が知っているんですよね。
自分が本心で喜んでいないものは、誰も人を喜ばせることは出来ないから。きっと、現実感のない有難い言葉ではなく、自分の感じる喜びにとても忠実な人達だったんだろうな、と感じます。それが沢山の人の身体や心にメッセージを伝えている。元気をくれる作品でした。